まずは最初に、作業をくまなく捉えなおすことが必要で、現場の全員が「それって、当り前じゃないの?」と思われている作業までつかみ直すことが必要です。また作業の把握は先入観に基づいた想像ではなく、実態をつかまなくてはなりません。これらをつかむために行う調査が物流ABCと呼ばれるものですが、これはできれば外部の第三者に実施してもらうことをお勧めします。
ここで正確な作業実態をつかめれば、見える化は7割は成功したようなものです。
| 物流現場FAQ |
現在世の中で行われているロジスティクス活動についてまとめています。
「見える化」で効果を出すコツはありますか?
まずは最初に、作業をくまなく捉えなおすことが必要で、現場の全員が「それって、当り前じゃないの?」と思われている作業までつかみ直すことが必要です。また作業の把握は先入観に基づいた想像ではなく、実態をつかまなくてはなりません。これらをつかむために行う調査が物流ABCと呼ばれるものですが、これはできれば外部の第三者に実施してもらうことをお勧めします。
ここで正確な作業実態をつかめれば、見える化は7割は成功したようなものです。
今後、中国をはじめとするアジアの成長地域に進出したいと考えています。
昨年から、大企業はもちろん、中小企業も多数海外へ進出しようとしており、また情報収集や営業活動も大変活発になっています。しかし、ほとんどの企業はまず自社の製品が売れるかどうか、現地バイヤーに確認して、商談が進んでから物流は考えよう、という企業が大変多く、驚かされます。
まず海外で商売をする場合は、関税制度の確認を確実にしてください。表面的な情報はジェトロのホームページで入手できますが、やったことのない人にとってはほとんど意味不明です。当社ではアジア地域の物流状況などについて情報収集を行なっており、問合せ頂ければ問題解決に向けてアドバイスやサポートを行なっております。お気軽にご連絡ください。
最近、物流業界でもM&Aや吸収・合併が多いようです。当社委託先がその対象になったとき問題は起きないでしょうか?不安です。
M&Aや吸収・合併はここ最近多数起こっており、卸売業界と同じように業界全体の再編は今後避けられないでしょう。これらはおそらく不可避と思われますので、不利益を被らないように、すべき事項について列挙します。(1)まず契約内容を確認し、契約がなく見積書だけで取引している、10年以上前から見直していない、などの場合は早急に契約内容を確認し更新しましょう。見直しのポイントなどはお尋ね下さい。(2)依頼業務の内容や状態を数字で把握するよう、管理体制を改めましょう。営業担当と御社しか知り得ない業務内容は引き継がれない可能性があります。(3)個人情報、業務上のノウハウ、委託先がいなければ成立しないサービスなどについて、技術やノウハウを記録、バックアップを取っておくこと、以上3点はすぐに対処しておくことをお勧めします。
パートナーを選ぶためにコンペティション(ビット)を行いたいのですが。
いわゆる2社以上の、業務委託候補企業との比較検討は常識的に行われていることですので、大いに実施することがいいでしょう。ただし、目的が明確でない中、安い単価を引き出すために、多数の企業を呼び出して相見積もりをかけることはお勧めしません。物流企業も意志のある企業です。重要な業務を任せるに値する、相応の準備はしておくべきですし、企画したら最後まで完遂しなければいけません。過去、多くの企業がコンペを安易に企画・打診し、結果途中で取りやめたなどで評判を落とした企業は数多あります。ご注意ください。
良い物流事業者、3PL事業者を見つけるコツはありますか?
最も確実な方法はお目当ての事業者と現在付き合っている企業から評価を聞くことです。これは意外と一般的に行われています。特に通販の物流などは中で働く人のスキルに影響される要素も大きいため、なるべく多くの客観的評価をリサーチすることがポイントでしょう。もう一点はその会社の取り組みや実績を確認することです。企業ごとに得意とする業界や業務がありますので、自社の属する業界の取り組み実績が多いことは、品質面でアドバンテージがあります。
もう1点は、委託候補企業の社長や経営幹部との面談です。現場とボードメンバーの意志がかい離している、責任の所在が明確でない企業は取引開始後トラブルが起こりやすいです。
3PLとは何ですか?
サードパーティ・ロジスティクスの略称で、さんぴーえる、とも呼ばれます。もともとサードパーティとは、コンピュータ業界で使われていた用語で、OSや機器などを作るメーカーの機能、仕様に対応する製品・部品を作っているメーカーのことを指しています。 サードパーティは、メーカー自身が製造した対応製品(純正品)と比べて、さまざまな機能や性能など、幅広いバリエーションの製品が用意され、価格も安いといった特長があり、これを模して、物流面でも「自社(純正の)物流より、多機能・高品質でありながらコストパフォーマンスが高い物流サービスを提供する」という意味合いで、物流事業者自身が言い始めた言葉。 とはいいながら、業界内でもこの言葉の定義については様々な解釈がありますので、各界の定義をそれぞれ紹介します。
(1)荷主に対して、物流改革を提案し、包括して物流業務を受託する新しいサービス(日本政府の定義:総合物流施策大綱) 。
(2)荷主企業に対して、その立場に立ってロジスティクスサービスを戦略的に提供する事業者を活用すること(日本ロジスティクスシステム協会(業界を代表する団体:JILSの定義))
(3)ロジスティクスチャネルを構築しているいくつかの事業体と、一時的もしくは長期間に渡る関係を保っている中間的代理業者。
共同配送や外注化は結構失敗事例も多いと聞きます。
ご指摘の通り、自社主導で他社と業務レベルで手を組むのは非常に難易度が高い取り組みで、共同配送などは過去幾度も取り組みがなされていながら、荷主企業同士が連携して現在まで続いているケースは非常に少ないです。これらは物流企業が収益事業として追究すべきテーマですが、受け手の物流企業もこのような連携を成功させるまでの試行錯誤がありましたが、現在は業界ごとに物流共同化の成果が出つつあります。安全面、環境面など、コストの他に社会的意義を考えた場合、物流はプロに頼むもの、という時代になることはそう遠くないでしょう。
共同配送や外注化はそんなに効果があるものなのでしょうか?
調査報告によると、3PL企業に物流業務を外注化した企業は、平均で12.3%のコスト、23,4%の固定資産、8.6%の在庫削減効果はあった、と言われており、かなりの効果が得られているとの結果が出ています。また共同配送についても、2社間の工場間輸送など、もともと片荷運行していたようなケースではコスト半減、といった顕著な効果が出ているケースも報告されています。
「見える化」とは、何を見えるようにしようとしてるのですか?
今はロジスティクスに関わる業務のすべてを、活動(アクティビティといいます。)一つ一つまで把握しようとしています。これまでは請求書(コスト)の分析などをして、外注費を値切る、あるいは作業者個々人の作業スピードを上げる、といったアプローチが一般的でしたが、これらにはおのずと限界があり、長続きしない欠点がありました。現在は現場に無理をさせるのではなく、利益につながっていない作業をあぶり出し止めさせる、中長期的な視点で全体の動きを調整する、という傾向に移り変わっています。「見える化」とは、作業の実態を正確につかむことを目的とした活動です。
世の中では今、ロジスティクスについてどんな取り組みをしているのですか?
現在の日本は景気後退局面であるため、基本的にはコスト削減がトレンドになっています。コスト削減についても個々の企業については既にバブル崩壊後20年が経過し、やりつくした感があることから、今は共同配送や3PL(サードパーティロジスティクス)といった物流のプロへのアウトソーシングにより、設備や人材の共有(シェア&コラボレーション)がトレンドになっています。また、自社内改善としては「見える化(定量化)」がトレンドになっています。